10月27日放送【ここがポイント!!池上彰解説塾】を池上ウォッチャーCHIEがまとめました!

今回の池上彰解説塾は「歴史を変えた民衆の力」と題し、民衆の力がどのように世界を変えたかについて取り上げられていました。

30代後半の私としては『池上彰解説塾に金八先生がいる!!話を締めるのはどっち?』と色眼鏡で見てしまったのですが、その薄めの攻防も見どころでした。ちなみに武田鉄矢氏がまとめて池上さんが「そういうことですね」と締めくくった場面が数回あり、金八世代としては感慨深いものがありました。

さて、香港で大規模な学生デモが先月から続いています。
香港は19世紀半ばのアヘン戦争によりイギリス植民地となり、資本主義の導入で急速に繁栄しました。1997年の返還時、社会主義国である中国は、繁栄した香港をそのままに一国二制度を採用し、香港には50年間資本主義を認めるとし、2047年までは言論と表現の自由が保障されています。しかし、香港には共産党支配を嫌った人たちが逃げ込んだという歴史があり、共産党アレルギーが存在しています。
今回香港の学生がデモを起こすきっかけとなったのは、8月に発表された新しい選挙制度が18歳以上の投票が認められるも親中派の指名委員会が立候補者を決めるという、中国共産党支配による自由の制限を危惧したことによるものです。

※イケマメ(今回は充実ver.) 
1、天安門事件のデモ拡大のきっかけは中ソ対立が終結し、ソ連ゴルバチョフ書記長が訪中したことによるものだった。
1989年の天安門事件は、学生の民主化運動を容認していた胡耀邦総書記が共産党から追放されるも、その死去により学生たちが「追放は間違いだった」と中国共産党へ抗議した運動が反政府デモへと変化したもので、中国政府が外国メディアにソ連のゴルバチョフ書記長の訪中を取材許可したことを知った学生達が抗議の声を世界に届けるべく天安門広場に100万人、中国全土で1000万人が集まったことから始まる。
2、ベルリンの壁が崩壊したのは新任の広報担当者による言い間違いだった。
東西冷戦終結やソ連崩壊の引き金となったベルリンの壁崩壊は、東ベルリン市民の西ベルリンへの大量流出を阻止しようと東ドイツ政府がビザの審査を厳しくするも、国民の猛反発を受けた東ドイツ政府が出国を認めざるを得なくなり、その発表記者会見で「誰でも出国ビザを申請できます」と言うところ「誰でも出国できます」と言い間違えたことによる。その際、記者に「いつから?」と聞かれた広報が「すぐに」と回答し、何万人もの東ベルリン市民が国境に集結して壁を壊した。
3、日本が原発を推進するきっかけはイラン革命によるものであった。
今話題のイラン情勢。イランが現在のイスラム原理主義国となったのはイスラム法学者ホメイニ師を支持する民衆の力によるもので、1960~70年代は欧米文化寄りの独裁国家であった。このイスラム革命で、『イランが原理主義体制になれば石油の供給が危うくなる』と世界が恐れたのがオイルショックである。これにより日本は安定したエネルギーが必要であると原子力発電に力を入れるようになった。

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作/磯ちあき