前回、『WOMAN EXPO TOKYO』 のレポで触れたLGBT、『多様性』との文言だけで内容には敢えて触れなかったのですが、今回の特番で取り上げられ、テレ朝はやはり構成がしっかりしているなぁと思ったので、ここでおさらいします。

『LGBT』とは、レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの頭文字を繋げたものです。
番組内では、カラダの性・ココロの性・スキになる性と3つに分類し、解りやすく図式にして説明。レズとは女性同士で愛し合うこと、ゲイは男性同士で愛し合うこと、バイセクシャルは男性女性どちらとも愛し合えること、トランスジェンダーとは体の性に違和感を覚え、心の性と一致しない性同一性障害の方々のことで、LGBTの方々は性的少数派とされていますが、割合にすると13人に1人の割合で存在するとのこと。

なお、ロシアのソチ五輪開会式に各国首脳が出席しなかったことは記憶に新しいと思いますが、その一つの原因が同性愛宣伝禁止法による同性愛差別への非難によるもので、これをきっかけに『LGBT差別のある国ではオリンピックを開催しない』と国際オリンピック委員会が打ち出したため、日本でも2020年のオリンピックに向けLGBTに対する理解を深めるための動きが始まっています。

世界に目を向けると、最近ルクセンブルク首相が同性パートナーとの結婚を発表し、アイルランドでは先日同性婚が合法化されました。アイルランドはもともとキリスト教国で、伝統的に同性愛を認めず、1993年まで犯罪とされてきましたが、国民投票により憲法が変わり、タブーとされた同性愛が認められるようになったのです。これにはキリスト教の宗教観念よりも人権を優先するとの考え方の変化が見受けられます。その一方で、イスラム教でも同性愛は犯罪とされており、告発されると拘束され、死刑・禁錮終身刑となるなど未だ根深い差別が残る国がほとんどです。

個人的な意見で恐縮ですが、人間と人間が愛し合うことに正しい正しくないの価値観を附することに意味を感じない私としては、人を愛して死刑となるなど、考えが及ばず涙さえ出ます。性的少数派とはいえ13人に1人の割合で存在するのであれば、自分の中にある違和感を人に上手く表現できず、声を上げることのできていない方々も潜在的にいらっしゃるだろうと想像します。

池上さんは最後に「日本でも『人権をどこまで尊重するのか、多種多様な生き方をどこまで認めるのか』がこれから問われていくということですね」と結ばれていましたが、宗教的であれ、慣習的であれ、偏見というものが他との違いを知ることによって少しずつ剥がれ落ちていけばいいなと願った特番でありました。

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