自民党が前回と変わらず大きく勝利した結果となったんですが私が注目したのはこちらなんです。
得票数。

これからも政権を続けるんだけれどもしかし、全有権者の中で自民党に入れたのは17%なんだよ、と。

前日の『池上彰総選挙ライブ』で相変わらずの無双っぷりを発揮した池上さん、皆さんはその臨場感を見逃さなかったと思いますが、『週刊こどもニュース』時代から見続けている私には、次の日の生放送解説でのゲストとの掛け合いの方が馴染みの池上さんで、ほっとするものがありました。

今回の選挙は面白い結果となりました。
自民公明での議席数は変わらず、確かに定数は5減っているのですが、投票率が下がった一方で民主党の議席が増え、自民への反発の受け皿とされる共産党が伸びているにも拘らず、自民圧勝とアナウンスされているのです。
そこで、冒頭で触れた得票数、つまり「議席数だけではわからない選挙のからくり」について2009年、2012年、2014年の比例票を取り上げての解説です。

今回の自民党の得票数は1770万票で291議席を獲得、しかし2009年は1880万票で119席であり、得票数だけを見ると票数は減っています。また、政権を奪還した2012年の得票数を見ると1660万票で294議席を獲得、得票数が減っているのに議席が増えたという不思議な現象となっています。
その一方で民主党は2009年に2980万票を獲得して308議席を確保しました。しかし、今回の選挙では980万票に留まり、2000万票が消えて無くなっているのです。

ここから見えてくるのは、自民党は組織票そして公明党との選挙協力もあった上で一定勢力を保っており、外部環境の変化、つまり投票率やいわゆる風によって議席数が増えたり減ったりしているということ。
池上さんはこう締め括っていました。
「つまり今回自民党が2/3の議席を取ったとしても、票数としては全有権者数の17%であるということを踏まえて今後の政治をしていただきたい」と。
 
※イケマメ(選挙翌日vr.)
1、絶対安定多数といわれる266議席とは?
国会では具体的な予算案の審議や新しい法律案の審議においてそれぞれ専門の委員会が存在するが、その議論委員会の中で過半数、さらに委員長まで議席を確保していれば全委員会で思い通りに法案を作成して予算も通すことが可能である。それだけの人数を確保すること、この人数を絶対安定多数という。
2、株式では『うわさで買って事実が出たら売る』という言い方がある。
今回は急な解散総選挙だったが、新聞各社の自公与党圧勝との予想が出たとたん株価がポンと上がり、選挙後「織り込み済み」であることと金曜日のNYの下げを受けて株価は下がった。選挙後の株価は概ね上がるが、2009年の民主党への政権交代選挙後には、政策の変化に対する不安感から株価が下がっている。
3、安倍政権が長期政権となることで、外交交渉が前に進む可能性がある
外交においては長期政権は有利なものとなるが、安倍政権が長期政権の兆しをみせることで周辺諸国のロシアや中国、韓国としては安倍総理大臣を無視できなくなり、安倍政権と話す選択肢しかないのだと覚悟を決めて話し合いに乗ってくる可能性もある。