なんと池上さん、教鞭を執る名城大学から深夜の生放送です。「名古屋の人羨ましい!」としか言えませんが、ウォッチャーが見逃すはずがありません。
 真夜中の臨場感と地方のゆるさが相乗して、ロシアと言えばあの人というゲストまで登場。生放送で政治家と遣り合う池上さんは今回珍しく息を潜めていました。

 先日9月2日、ロシアのウラジオストクで日露首脳会談が行われました。
 安倍首相はプーチン大統領と約3時間会談し、11月にペルーで、そして12月15日には首相の地元山口県に招いて会談が行われるとの報道がありました。
 池上さんは予てより「安倍首相とプーチン大統領はケミストリーが合うので北方領土問題の解決もあるかもしれない」と言われていましたが、その問題が一応の決着を見せるかもしれません。

 さて、1956年の日ソ共同宣言による国交回復から60年を経て、なぜ今日本とロシアが急接近しているのでしょうか。そこにはアメリカのシェール革命が絡んでいると池上解説。
 アメリカはシェール革命で世界最大の天然ガス産出国となり、中東から天然ガスを買う必要がなくなりました。売却先を失った中東はヨーロッパに矛先を向けます。これまでロシアから天然ガスを仕入れていたヨーロッパですが、そのパイプラインはウクライナを通っており、リスクがあるため中東とヨーロッパの利害が一致。
 そこで、売却先を失う可能性があるロシアは日本に注目することになったのです。北方領土問題を解決して、天然ガスを売却し、ガス産地であるサハリン付近の開発に技術等の投資をしてもらいたい思惑があるとのこと。

 一方、日本はアメリカからの圧力があり、5月には休暇中にソチでプーチン大統領に会うなど、配慮しながら歩み寄っています。なお、プーチン大統領は中国との間でも領土を半分に『引き分け』として領土問題解決の実績もあるとのことで、期待は膨らみます。

 さて、ここでなんとロシアと言えばあの人、鈴木宗男氏が電話で生出演です。
 鈴木氏は「安倍首相は就任時の3年前、既にプーチン大統領を山口に招待しており、ウクライナ問題で中断したものの、なんとしても北方領土問題を解決するつもりで、12月に大きな歴史の1ページを刻んでくれると思う」と語り、「ソ連時代は領土問題は存在しないという認識だったため、日本としても4島即時一括返還と言っていたが、平成3年にロシアになると、4島の帰属問題を解決して平和条約を結ぶという流れとなったため、12月に平和条約を結んで先に2島返還を受け、残りの2島返還については時間差があってもいい」と説明。

 また、鈴木氏はロシアのプーチン大統領について「情の人。1956年宣言について、『平和条約を結べば2島返還は義務であり、義務は果たす』と言っていた」と表現していました。

 世界の思惑はその都度変化し、矛先が目まぐるしく変わっています。
 戦後70年を経て「戦争で獲得した土地を返す必要など無い」と言われていた北方領土の一部が返還されるかもしれない、それはひとつの歴史です。
 私たちは来たる12月にその歴史に立ち会えるのでしょうか。心待ちにしておきたいものです。