私たちがほぼ毎日使うもの、お金。ですが、当たり前で身近すぎるお金について深く調べようと思ったことなどありませんでした。私たちの生活でこれからもずっとお付き合いが続くであろうお金のこと、今回の『そうだったのか!!』で取り上げられたこの機会にしっかり押さえておきましょう。

日本が『円』を使い始めたのは、外国と取引を開始する際に明治初期に定められたのがきっかけです。1円は1ドルで交換されていましたが、その理由は『含まれる金の量が約1.5gでほぼ同じだった』背景があったからとのこと。また、日本は第2次世界大戦後、1949年に1ドル360円の固定相場となりますが、当時のGHQの経済力調査では、日本円は270〜320円程度と考えられていたのですが、そこで360円に設定することで『日本経済を盛り立て、資本主義のショーウィンドーにしようとした』とのアメリカの思惑があったとのことで、相場ひとつでもこれだけの背景と思惑があるのだなと興味深いものがありました。

さて、国際通貨としてシェア3%の日本円ですがその信用度は高いとのこと。
そのステップですが、アメリカの目論見どおり経済成長を遂げた日本ですが、1964年にOECD・IMFに加盟、先進国仲間入りと日本円解放で世界への再デビューを果たします。そして4年後の1968年にはGNP世界第2位となり、1973年には変動相場制を導入、1975年貿易輸出額で世界第3位となり、80年代後半には日本円は世界で強力なものとして地位を確立します。ここまでは怒濤の経済成長とも言えるでしょう。
しかしここで、ある出来事が起こります。皆さんお馴染みのバブル崩壊です。

バブル崩壊後、国の借金は増え続けています。現在の国の借金は総額1057兆円。
国の借金とは簡単に表現すると1年の収入(歳入)よりも支出(歳出)が多いということです。
主な収入とは税金、主な支出とは社会保障費が挙げられますが、60兆の歳入に対して96兆の歳出、つまり1年に36兆の借金をしているということになります。
さて、借金の財源は国債で賄われているのですが、その国債を購入しているのは銀行で、その資金は国民の預金であるため、国は国民から借金していると表現できるとも言われています。

ここで世界と比べてみますと、先日の混乱も記憶に新しいギリシャを抑え、日本が世界断トツの借金国でありながら、未だに円の国際信用が強いのはなぜなのでしょうか。
それは『世界一の債権国だから』とも『政府資産が653兆ほどあるから』とも言われていますが、実際のところ『借金の財源を国内で賄えているから』と言われています。ちなみに国民資産は総額1700兆円とされています。

池上さんは「国の借金が増え続けているのが問題で、借金が日本の金融資産を超える前に国の借金が増え続けるのを止めることが大事』と結ばれていました。
私たちの日々の生活で国の借金に思いを馳せる機会はそうそうあるものではありませんが、自分の銀行預金が国債の財源であると思うと、消費税にも所得税にも、そして国の歳出の使い方ひとつにも、もっと当事者意識を持って注視していかなければならないと思った今回の特番でありました。