久々の番組レビューです。さて、4月から池上さんのレギュラー番組がその名を変えて、移動になりました。放送枠は土曜8時。池上ファンかつ生粋のテレビっ子である私にとって、池上さんはまるで出世魚のように思えます。

『学べるニュース』では週の真ん中水曜8時に視聴者の頭をリフレッシュさせると、『解説塾』では長寿番組『テレビタックル』月9枠に飛び込み、『ニュースそうだったのか!!では、とうとう土曜ゴールデンに登場、家族団らんの象徴・バラエティの激戦区でもある土曜8時台でニュース解説番組が始まるなど、時代は変わるものだなぁ、と。
なるほどコンセプトは『土曜の夜はニュースについて、家族そろって学んでみませんか? 』とのことで、池上さんの解説もさらにブラッシュアップされています。

前回放送の日経平均が上がる仕組みとその背景の解説では、そのからくり(日経225に年金投資日経平均が上がる外国人投資家が日経225に資金投入日経平均さらに上がる(topix等には変化なし))の分かり易い解説に思わず声をあげてしまったほど。
漠然と把握していたことが、すっと理解できたときの痛快さ。池上さんはニッチなニーズを拾っていると自称されますが、好奇心をくすぐられるという部分では、エンターテイメントの王道と言っても過言ではないと思います。
また、株価上昇を野菜の『カブ』の葉が伸びていくさまで表すなど相変わらずの遊び心で、ふっと気が抜けるその瞬間を見つけ出すのもひとつの楽しみ方かもしれません。

また、今回の放送では火山の仕組みを解説。
日本に火山が多い理由は地震が多い理由と同じですが、海のプレートと陸のプレートがぶつかると、地下で海のプレートの水分によって岩がどろどろに溶けマグマが発生、マグマは他の岩に比べて比重が軽いため、マグマが盛り上がって火山ができるという仕組みとなっています。

なお、日本ではプレートの境界線付近に火山ができており、噴火の種類は3つあります。
1,地下の圧力が変わり、マグマが地表に上がって岩を破り爆発するマグマ噴火
2,マグマが上昇して地下水に触れ一気に蒸発、その勢いで岩が吹き飛ぶマグマ水蒸気爆発
3,マグマは動かず熱が伝わり、地下水が蒸発して起こる水蒸気爆発
今回の箱根の場合は、水蒸気爆発による火山性地震と推測されています。

さて、マグマ上昇による独特の揺れを火山性微動と言いますが、火山性微動が起こると噴火が近いと言われています。
巨大地震後は火山活動が活発になる傾向があるとのことで、先の東日本大震災で圧力から開放されたマグマだまりがある種の沸騰状態になり、その気泡でマグマが上がってきているのではないかと推測されているようです。

上記のように地震や火山活動などの仕組みを知ると、日本で何気なく過ごしているような一日であっても、自然は絶えず動いていて、私たちはその中で生かされているのだなと、改めて日々の尊さを思い知らされたような気がしました。