今回の『ここがポイント!!池上彰解説塾』は、『警視庁が選んだ重大事件100』でした。
警視庁が選んだものなので全国の重大事件を網羅したものではありませんでしたが、戦前の事件や西南の役が7位に入るなど、特徴があり興味深く、トップ3が1位オウム真理教事件、2位東日本大震災、3位あさま山荘事件と、納得できるランキングになっていました。

なお、池上さんはNHK時代、警視庁の担当記者で、現場に駆けつけ取材していたのですが、池上さんの口から「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」とのフレーズが飛び出した意外なシーンで、『経験に裏打ちされた含みのようなもの』を感じたのは私だけでしょうか。
また、番組を通して印象に残ったのは、1970年代には若者や学生が血気盛んで、過激派によるテロやデモが盛んに行われており、今では海外ニュースでしか見掛けなくなった騒乱や暴動が日本で起きていた時代があったのだ、ということでした。

せっかくなので警察の仕組みについておさらいします。池上解説は下記のとおりです。
警視庁とは東京都警察本部であり首都警察のことで、その全国に存在する警察を指揮監督する国の行政機関が警察庁です。
また、警察庁職員は国家公務員、警視庁職員は地方公務員のことであり、キャリアとノンキャリアに分かれています。警察の階級制度は巡査から警視総監までありますが、このうちキャリアは採用後すぐに警部補となります。
警視庁の部署である刑事部には、殺人・強盗などを扱う捜査第一課詐欺・脱税などを扱う捜査第二課、窃盗・すりなどを扱う捜査第三課がありますが、このうちキャリアがなれるのは捜査第二課長のみで、第一課長と第三課長は経験豊富な現場の叩き上げ、つまりノンキャリアがなることになっています。
なお、刑事部は刑法が適用される犯罪を扱い、生活安全部は少年法や薬物法違反、それ以外の事件を取り扱うなど、部ごとに法律に対応して分かれています。
 
※ひさびさのイケマメ(池上さんの豆知識)
1,インターポール(ICPO)には銭形警部のような捜査官はいない。
本部はフランス・リヨン。国際手配の連絡調整組織で仲介的存在であり、情報資料を提供し、国際手配書を発行するのが主な仕事。本格的な捜査機関もないので職員には逮捕権もない。
2,東大安田講堂事件。学生約400人が安田講堂に立てこもったが、東大生はわずか数十人で、そのほとんどが全国から集まってきた他大学の学生だった。
1969年当時、簡単には大学に行けなかった時代であり、大学生というだけでエリートであったため、学生たちは『自分たちが日本を良くしよう』というある意味独り善がりな正義感により暴動を起こしていた。
3,国会の警備をするのは警察官ではない
国の唯一の立法機関である国会。三権分立により、行政が立法に介入してはいけないと定められているため、議長の要請や許可がない限り警察は国会議事堂の中に入れない。
国会専門の警備員は衛視さんである。

image1567136

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵・磯ちあき