かつて月9といえばフジテレビのトレンディドラマ枠として持て囃されていた時代がありました。その裏の長寿番組、テレビ朝日TVタックル枠に、なんと新番組を引っ提げて池上さんが登場です。この『池上彰解説塾』では、ニュース上級者を意識した新たな池上解説が待ち受けているとのこと。

番組冒頭で池上さんは「日々目にする大小さまざまなニュースに対する皆さんの‘分からない、知りたい’というニーズに‘伝えたい、役に立ちたい’という思いでレギュラー番組に復帰することになりました」と発言。ファンとしては池上さんの解説が毎週聞けるというだけで、少しばかり気が重い週の頭の月曜日が楽しみなものになりそうです。

今回のレビューでは、解説内容は一旦置いて、番組の印象について触れます。
まず‘ニュース上級者向け’と掲げてあるからなのでしょうか、『学べるニュース』と違い芸人さんが見当たりません。なので、飛び道具のような質問が出てこないという安心感があります。また、夜9時台でTVタックルの後番組ということもあるのでしょうか、北村弁護士から「大企業を優先する政策は庶民の敵との発想があるが、経済構造が大→中→小となっている以上、そんなことはない」旨の発言や、石破幹事長との対談もあるなど、少しランクが上がったような気がしました。今後も番組内で政治家への質問の機会を設けるとのことで、冷静な顔で痛いところをさらりと突く、ブラック池上がいつ飛び出すか楽しみな今後の『池上彰解説塾』に注目です。

『月9のおさらい』

池上彰解説塾で重要と思われる箇所をピックアップ!!

※EPA 4月7日オーストラリアとのEPA交渉が決着。EPAとは関税を撤廃・減少するだけでなく、結んだ国同士の規制を緩和し、人やサービスなどの連携・経済活動の活発化を目的とする、主に2国間で結ばれる協定。既に13ヶ国とEPAを結んでおり、オーストラリアは14番目。オーストラリアとのEPA合意により、TPP交渉で、米・小麦・砂糖・乳製品・牛肉・豚肉の関税撤廃を要求し、聖域を認めないとするアメリカにプレッシャーをかける意味合いもある。
※NHK 国民の受信料により成り立っており、NHK会長は経営委員会が決定する。経営委員会は国民によるNHKチェック機関とされ、全国から選出された経営委員12人より構成される。なお、経営委員は国民の代表である国会議員のトップ、つまり総理大臣が任命する。初期のNHKはニュースを主軸とするものではなかったが、1964年朝日新聞出身の前田義則会長就任後、報道が大事だとニュースに力を入れるようになり、現在のNHKの礎を築いた。
※集団的自衛権 国連定義による集団的自衛権とは、自国の安全と密接な関係にある国が攻撃されたときに一緒に反撃できる権利のこと。石破氏は、冷戦時代は米ソ対立のバランスにより他の国では戦争は起こらなかったが、近年テロや独裁者による核の脅威が想定されており、戦争をするためではなく、あくまでも戦争を起こさないようにするため、その抑止力としての集団的自衛権が必要であると強調した。